2014/09/04

【ブログデザイン】「わさびちゃんち」

 
Blog「わさびちゃんち」、
デザインを担当させていただきました。
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【Blog】「わさびちゃんち」
http://wasabichanchi.blogspot.jp/

Twitter
https://twitter.com/jessiepon
Instagram
http://instagram.com/shimejiwasabi
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道路でカラスに襲われているところを保護された、生後間もない子猫"わさびちゃん"。
家族として迎え入れた、あたたかな保護主さんご一家。
その"わさびちゃんち"よりお届けされます、Blogがはじまりました。
トータルデザインを担当いたしました。


やさしい愛情にあふれた、「わさびちゃんち」。
ハンドメイド要素を前に出すため、普段のグラフィックからは少し離れ、
オイルパステルを使用しています。

「おうち」と「ひまわり」をメインに、
やわらかな場所と時間、描かせていただきました。


サイドバーには、わさびちゃんちのファミリー(どうぶつ)たちの紹介も。
フォトアルバムや関連書籍、Twitter、Instagramなど、
たくさんの情報が確認出来ます。

これからの更新が、わたしも楽しみです。
是非アクセスしてみてください。




2014/09/01

わたしたちの海。

 
ときどき、「天使なんじゃないか」と思う。

春みたいに笑う子。
気配はやわらかくて、となりで過ごす時間は、ふかふかのじゅうたんみたいだ。
何年経っても。いつだってそう。
わたしのたいせつな親友。

ふたり、夏の終わりの、海へと向かった。


八月も後半。
北海道のこの時期の空気は、そろそろ秋を感じるもの。
「海水浴場、ガラガラかな」と話しながら行くと、
そこには、まだ夏がしっかりとあった。

ちいさなテントが立っていたり、
いくつかのビーチボールも見かけたし、
ラジオの横で、サンオイルを塗って、本気モードで肌を焼く人も目撃した。
ちゃんと、夏だ。


わたしたちは静かな場所をみつけて、
わたしたちなりの過ごし方をはじめていく。

ちょうどよい波がたっていた。
太陽の光が反射して、遠くの岸の少年が、妖精みたいに見えた。
「あー、お昼寝の入口に似てる、ねむたくなるなー」と思い、ふと横を見ると、
友人もまさにそんな顔をしていた。


ひとつの報告をするために、海へと誘った。
「話したいことあるから海、行こうや。」なんて、変にドラマチックで気が引けたけれど、
こういうときに照れ屋なわたしは、これくらいしなきゃ、言えないと思った。

この夏、じぶんが出した答え。
わたしがわたしらしく生きていくための、ひとつのおおきな、決断を。
波の音をくぐって、伝えた。


「サヲリなら大丈夫だよ」と、
すぐに伝え返してくれた。いつもの彼女らしさ。
「すこし、さみしくなるね」と、
数分後。いつもとちがう、言葉の間。


太陽はいつの間にか低くなって、海の家が閉まり、こどもたちの声も聞こえない。
一度も時計を見なかった。
それくらい、こぼさないように、時間を過ごしていたように思う。

誰よりもわたしを知っていてくれる彼女のためにも。
もっと強く、世界を知っていこうと思った。