2016/12/27

2016


日頃、応援してくださっている皆さま、
制作・お仕事でご一緒してくださった皆さま、
この一年も大変お世話になりました。


いやはや、2016年は濃い日々でございました。

2月に急病で倒れ、そのまま春先まで寝たきり生活。
三度病院を変え、日々検査を繰り返すも病名は分からず、体力は低下していく一方で。
肺炎と喘息も併発し、通院以外は外出も不可能、もちろんパソコンにも向かえず、
せっかくお声掛けいただいた制作の依頼も、今年前半はお断りせざるを得ない状況となってしまいました。
ようやく回復し、外を歩く頃には、いつの間にか桜が咲いていた、といった感じ。
支えてくれた家族と恋人、友人たちに感謝。
健康第一ですね、ほんと。


制作に復帰してからは、たくさんの新しい繋がりに恵まれ、
刺激的な日々でした。
これまでは、男性アーティストの方々のデザインワークが割合として多かったのですが、
今年は女性アーティストとのご縁が続きました。
柔らかく細やかな光を意識した時間が多かったように思います。

海外からのアートワーク依頼も頂き、誠意制作中。
英語はまだまだ猛勉強が必要なレベルですが、絵が言語となり、深い部分でコミュニケーション出来ていると感じます。
4度目の海外案件、ちょっとずつではありますが、おかげさまで読解力は身についてきた、と思いたいところ。
アメリカ在住の彼らからすれば、自分の国にも数え切れないデザイナーや表現者は存在し、言葉の通じる環境で制作を行った方が、何倍もスムーズに完結することが出来るでしょう。
しかし、あえて国を越え、私に任せてくださっているということ。
その奇跡を毎日思い出し、努めていきたい。

そして今年は、「動物」をモチーフにする制作も増え、新たな気持ちで楽しめました。
これまではアブストラクトな表現が主でしたが、
私なりの描き方をまたひとつ、見つけることが出来ました。
機会をくださった方々に、感謝しています。
(きっと来年一発目となる制作報告も、ある動物たちの物語がテーマです。)


2017年は、東京でのイベントや展示を増やしていこうと考えています。

2月10日(金)、下北沢 SEED SHIPさんで、絵の投影をさせていただきます。
Chimaさん・古賀小由実さんの音楽から生まれた絵と光を、ステージに映し出します。
関東にお住まいの皆さま、同じ夜を、いっしょに楽しみましょう。


2017年、
最高な仕事、最高なお酒のため、日々健康第一に。
来年はどんな人達と出会うのだろう。そして、どんな作品が生まれてくるのだろう。
人と人で世界を築いていくこの仕事が、何より愛おしい。

新しい一年も、私らしく、どんどん進んでいきますので、
どうか皆さま、近くで見ていて下さい。

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I really appreciate your guidance last year.
May the New Year turn out to be the happiest and the best for you.



2016年最後にお届けした絵は、
出会いが今年後半だったにも関わらず、最も忘れられないアルバムとなった、
odolさんの2nd album「YEARS」を聴いて生まれたもの。

2016/11/30

【イベント出演/絵の投影】「our screen ~ 古賀小由実 × Chima ~」


東京・下北沢にて、
空間演出(絵の投影)を担当させていただきます。
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our screen
~ 古賀小由実 × Chima ~

2017.02.10 (fri.)
@ 下北沢 SEED SHIP (http://seed-ship.com/index.php)
OPEN 18:30  START 18:50
前売:¥3000 / 当日:¥3500 (1D別)


<LIVE>
古賀小由実   (http://kogasayumi.com)
Chima   (http://www.chima.jp)
<絵の投影>
ヤマダサヲリ   (http://saoriyamada.wix.com/index)


※予約・お問い合わせフォームは、こちら
※メールアドレス「yoyaku@seed-ship.com」からも可
  (件名: [予約したいイベント日/イベントタイトル]
  本文: [お目当てのアーティスト名/ご予約人数/お名前/電話番号])
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2017年2月10日、
東京・下北沢 SEED SHIP様にて、
絵の投影を行わせていただきます。
LIVEステージに、楽曲から生まれた絵と光たち、映し出します。

共演には、大好きでたまらない、素敵なお二人。

札幌からは、Chimaちゃん。
album「そらのね」でアートワーク(>該当Blog記事)を担当させていただいてから、
もうすっかり長いご縁ですが、
投影でご一緒するのは、お久しぶり。彼女の世界をまた描けること、しあわせです。

東京からは、古賀小由実さん。
数年前、ご丁寧にCDを贈ってくださり、その時から「いつかご一緒したい」と思ってきました。
こうして「ともに表現する」というカタチで、初めましてを迎えます。
なんて嬉しいことなのでしょう。


今回、メインビジュアル(フライヤー)を制作いたしました。
― 真夜中、空中に浮かぶトンネル。
今日までめぐり歩いてきた季節たちへ、そっと、連れ出してくれる。
そんな優しいマボロシのような、やわらかい空間を生み出したい。 ―

トンネルを囲む絵柄たちは、
出演者お二人の楽曲を聴いて、純粋に色を落としていった、音から生まれた景色たちです。
(中央・上部から、反時計回りに)
「オーロラの余韻」・「恋の細胞」・「太陽の魚」・「夜中の泉」・「電気の月」・「雨の涙」・「夕焼けのサーカス」・「あの日の水たまり」・「虹の輪」・「花と路地」・「夏の足跡」・「銀色の言葉」。


日頃、CDジャケットやリリースイベントの紙媒体デザイン等、
音楽の近くでのお仕事が多いですが、
お二人の歌は、とくに深くて広い風景を感じられて、そこには風の温度やにおいさえもあって、
ビジュアルで描いたように「連れ出してくれる」のです。

こどもの頃に母と見た、赤々と燃える夕焼けや、
はじめて恋を知った甘い時の流れ方や、
大切な人との電話でみつけた銀色の言葉や、
「あぁ、そうか。大事だったんだな。」とこみ上げてくるものがあって、だけど決して苦しくはなくて、心地よい円周上で記憶の中心を眺める感じなんですよね。

だから、観にきてくださるお客様の数だけ、景色が集まるんです。
記憶だったり、リアルタイムで心に在るものだったり、きっとどこかのシーンにたどり着くはず。
私はその、優しいマボロシを、会場に生み出したいと思います。
皆さんが自由に、音と風景の狭間を、行ったり来たりできるような。


東京では、展示などで作品を飾ってまいりましたが、
ライブでの絵の投影は、今回が第一弾となります。
この夜の記念に、当日限定グッズも販売しようと考えています。

関東の皆さま、遊びにいらしてください。
会場でお待ちしています。

2016/11/26

【ロゴ制作】 - style of spark - 「Drunkers」 様


札幌にございますBAR、
- style of spark - 「Drunkers」 様、
ロゴ制作を担当させていただきました。
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- style of spark -
「Drunkers」

札幌市中央区南5条西2丁目1-5 中銀ソシアルビル4F
TEL 011-211-0357
営業時間 19:00〜CLOSE
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"style of spark" から「S」の文字をピックアップ。
「S」字ラインのみ使用し、構成していきました。

描いたイメージは、
【炎】 / 酒場に漂う人々のエネルギー、熱。店舗の発展を願って。
【しずく】 / しずく(ドリンク類)が流れる線。

フラット・スタイリッシュ・シンプルを目指しました。


オーナー三浦さんのご提案により、カラーパターンが複数ございます。
全体的なカラーリングは、
「ネイビー」と「シルバー(ラメ光沢)」の上質な組み合わせ。
2色混合、単色、それぞれで魅せられる線の流し方を意識しています。


おつまみ類から、ほっとするご飯まで、フードも充実しているご様子。
まさに"spark"という言葉が似合う、いつも楽しく熱い、オーナー三浦さん。
私もスパークしに行こうと思います。

札幌近郊の皆さま、ぜひ足を運んでみてくださいね。

2016/10/29

爽 レコ発ツアーファイナル「泣いて踊った君と私の夜」


紙媒体デザインを担当させていただきました、
爽 レコ発ツアー「泣いて踊った君と私の夜」。
ツアーファイナル・札幌編を見届けに行ってきました。(2016.10.28 @ KRAPS HALL)
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爽 official web site

紙媒体デザインについて(過去Blog記事)
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― 紙媒体のビジュアルテーマは、「海底のダンス」。
深い海底まで届く、やわらかくたくましい、諦めなかった光たち。
水中で燃える炎、言葉をもたない色、涙の信号。
送られてきた陽光を浴びて、秘密のように踊った、ふたつの月たちの物語。

爽さんの世界は、海のように広くて深い。
北の自然の気配や神様さえもまとい、育まれてきたような強さがある。
それでいて、繊細で丁寧な呼吸のような表情もある。
聴く人々の鼓動を抱きしめるようにして、心のすぐ近くで、鳴っているように思う。 ―
(デザイン解説Blog記事より、抜粋)


私は日々、イベントの紙媒体をデザインさせていただいた際、
北海道内が会場の場合は、なるべく開催日に伺うようにしています。
「答え合わせ」という言葉は少しニュアンスが違うけれど、自分が音源を聴かせていただきながら育て描いてきたイメージと、当日その場所に流れる空気を、心で確かめに行きます。

昨夜は、その確かめる手が止まってしまうほど、圧倒されるものがありました。


仕事が立て込んでしまい、
到着したのは、爽さんがこれからはじまる、というタイミング。
(今回のデザインは、出演者皆さんのサウンド要素を参考に描いたものなので、本来であれば全編見届けたかった気持ちです。)
街の音、雑踏を抜けてきたばかりの状態でしたが、爽さんのはじまりの一音で、世界にスッとさらわれる。

フロアのお客様、ひとりひとりがひとつひとつの響きを、抱きしめているのがわかった。
それぞれに楽しんだり、心や記憶の深くに潜っていったり。
爽さんの歌は、みんなを自由にしているのだ、と思った。
もちろん私も、その自由の波に溶けて、過去・現在・未来をぐるり歩いたりした。

冒頭に記した通り、
「深い海底まで届く、やわらかくたくましい、諦めなかった光たち」をキーワードに制作いたしましたが、
きのうの夜には、もっともっと強い、その先の光が見えた。
爽さんは、太陽のようでも月のようでもあり、世界中に共通する光をもっているのだと思う。
雲がたち込めてくれば、太陽は隠れてしまうけれど、必ずまた元気な顔を見せてくれるし、
月だって、厚い雲の切れ間で戻ってきてくれた時は、いつだって見惚れる。
決して止むことなく、星のどこかで続いている光。

同じく冒頭で書いた、
「爽さんの世界は、海のように広くて深い。」という当初の言葉も、それに留まらなかった。
海よりも、空に近い。
いつでも会える空。いつかの大事な何かと繋がっていると、信じたくなる空。


とにかく、純粋に「音楽っていいなあ」と思えた夜でした。
爽さんの音楽が、この街から生まれ奏でられていることが、誇らしい。そう思った。

また戻ってきてくれた時、
もう一度、デザインを任せたいと思ってもらえるように、手を止めず頑張っていこうと思った。
もっと大きくなっていたいものです。

爽ちゃん、素晴らしい夜をありがとう。
一緒にお仕事が出来て、ほんとうに、たくさんの力をいただきました。
お客様たちと一緒に、私もここで、待っています。

2016/10/26

みずうみの恋人


「まだ君が見たことのない場所、どこへだって、連れて行ってあげる」と、
恋人はいつもそう言ってくれる。



雪がちいさく舞っていた。

車窓の向こうの紅葉に「秋ですね」と話しながら到着したのは、
もうすっかり冬の支笏湖。
時刻は夕方16時半過ぎ、ハイシーズンではないけれど、湖を静かに眺める人々がちらほら。
ちょうど良い波が立っていて、やわらかい水の音。言葉も不要な世界。
私達もそっと、その空間に混ざる。

海も湖も、目を細めるくらいに元気な太陽のもと、きらめく姿は素晴らしいけれど、
わたしは、それらの”眩しいものたち”が去ってしまって、ほんの少しさみしい、夏のカーテンコールみたいな水面が好きだ。
空気は澄んで、普段なら見落としてしまいそうな言葉の影も、すべて拾えそうな気がする。


私は車のない家庭(なぜか、父が免許の更新をしなかったというだけ)で育ち、
こどもの頃、キャンプや道内旅行をする機会がほとんど無かった。
北の大地に住んでいながらも、観光名所と呼ばれる大半は、見たことのない世界だ。
そんな私に、少しずつ新しい景色を教えてくれる、恋人。
(過去に旅行会社で添乗員を務めていた彼は、要所要所で説明をしてくれて、「なんだか、ツアーバスを貸し切りしているみたいだなあ」と、隣で楽しく話を聞く。)

彼は、ほんとうに優しい。
穏やかな湖みたいな人なのだ。
出会った頃にくれた言葉で、わすれられない一言がある。
―「僕はモノづくりや表現とは縁遠い人間だから、
君が望むカタチでの刺激は与えられないのかもしれない。
だけど、だからこそ、僕にしかできない支え方があると信じていてほしい」。―
そう言って、美しい写真集をいくつも贈ってくれたり、こうして私がまだ知らない場所へと連れ出してくれては、はじめての風景をプレゼントしてくれる。
風のにおいや町々にある光は、そのまま私の一部となり、作品に反映されていくのを日々感じる。
制作が豊かになっていくのを感じてもらうことが、何よりも感謝を表す手段だと思っている。


ひとつの制作が終わると、
「お疲れ様。さあ、切り替え、切り替え。」と、こうして小さな旅に連れて行ってくれる。
次の制作がすぐ控えているときは、仕事帰りにお酒を買ってきてくれて、ふたりでささやかな乾杯をする。
彼はお酒が弱いから、アルコール度数の低い缶チューハイで付き合ってくれるのだけれど、翌朝の出社時は「頭痛い…」と呟いて家を出て行く。(無理せず、お茶でもよいのにな…)



冬の湖は、優しかった。
水際を歩いて遠ざかる恋人の背中と、それは似ていた。
みずうみの恋人。
もっと大きくなってみせるから、ずっと見つめていて。みずうみの恋人。

2016/10/16

【アーティスト写真】斎藤 洸(SNARE COVER)


札幌を拠点に活動されている、
斎藤 洸(SNARE COVER)さんのアーティスト写真をデザインさせていただきました。
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斎藤 洸(SNARE COVER)

Instagram : snare_saitou
Twitter : @snare_saitou
Facebook : 斎藤 洸
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SNARE COVERがバンドセットだった時代から、
バックドロップ(旗)やアーティスト写真(>記事URL)を担当させて頂いておりましたが、
ソロプロジェクトとして再始動するにあたり、新たなビジュアルを手掛けさせていただきました。


バンドセット当時、ステージ後方へ掲げるバックドロップ(旗)を描かせて頂いた際から、
”心地よい異世界”を感じていて。
元々SNARE COVERのファンだった私は、交流をもつ前からライブハウスへ伺っていたのですが、その頃から一層ずつ育ててきた風景を、バックドロップでは自由に表現させてもらって。
空中に浮かぶフラッグたちには、ビビッドな印象のものも、含まれていました。

今回のビジュアルテーマは、「反射するノスタルジック」。
フィルムが感光したような、母の優しさのような、記憶のオーロラをイメージしました。
打ち合わせ時、斉藤さんがおっしゃった「シンプル/モノクロ」という単語は、自分が感じていたものと同じ質感を含んでいました。
ソロプロジェクトとなるにあたり、さらに郷愁性が深まり、懐かしい写真に思い思いの光が射すような、確立された大地を想像しました。


バンドセット、ソロ。
形は異なりますが、SNARE COVERのすべて、呼吸をしています。
これまでの楽曲も聴いてほしいし、これからの挑戦も見ていてほしい。
すべてを巡り歩いて生まれた今回のビジュアルです。
その旅の色を皆さんに感じていただけましたら幸いです。

バンドとして、沢山の人々を新境地に連れて行ってくれたSNARE COVER。
斎藤さんの歌声は、これまでの全部を抱きしめて、未来へ届けていく力があると思う。
積極的にSNS等でも発信されていらっしゃいますので、どうかゆっくり、世界にふれてみて下さい。

2016/10/11

【アートワーク制作】End& 1st.アルバム「Continue-s」


End& 1st.アルバム「Continue-s」、
アートワークを担当させていただきました。
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End&
1st.アルバム「Continue-s

01 君が笑う世界
02 ヒカルイメージ
03 コネクティックガール
04 カナリア
05 wanderluster
06 ナナシバラード

2016.10.11 配信Release ( iTunes etc, )
2017年 CD全国発売
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くるり、スネオヘアー、マーガレットズロース、the sworn group,、中嶋定治、隙間三業、ケミカルボリューム等のプロデュースを手掛ける、THE SUGAR FIELDS原朋信さん設立の「カフェオレーベル」(http://www.cafeo.tv/index.html)。
上記レーベル企画から生まれた、
littro rettleのボーカリストandeとcomposer川島章裕による宅録うたモノユニット「End&」。
今作が一枚目となるalbum「Continue-s」にて、アートワークを担当させていただきました。


ビジュアルテーマは「めぐりの窓辺」。
風にゆれるカーテン、やわらかな陽。
静かな波の線と、繊細な泡の光、たまに出会える虹。
いつもの窓辺は何度だって巡るけれど、繰り返すたび、輝きは増幅している。
誰にだって訪れる、ささやかで特別なストーリー。

今回のアルバムコンセプトにある”終わりとつづき”から生まれた、
やさしい窓辺の物語です。
Vo.andeさんの歌声には、夕焼けのようなあたたかい愛がたくさん詰まっていて、いとおしい日々の輪を感じました。
抱きしめるように到着を称え、送り出してくれる出発がありました。
暮らしには夢も希望も、闇も穴も、様々なことがあるけれど、
夕陽はいつも温かく、遥かより風が届き、そよぐ海があり、失った光は未来で新しい輝きに成る。
そんな、わすれたくない、信じたいものたちが存在していました。


今作リリースのカフェオレーベル・原朋信さんは、以前から存じており、
プロデュースを手掛けられた初期「くるり」や「スネオヘアー」等を日々聴いてきた私にとって、
今回のご縁をとても嬉しく思っています。
原さんご自身のTHE SUGAR FIELDSも、めちゃくちゃかっこいいんですよね。

10月22日(土) 東京@青山月見ル君想フ にて、
レーベル企画LIVEも開催とのこと。
特設ページ: http://cafeo.planet.bindcloud.jp

End&さん含め、素敵な皆様が勢揃いですので、
お近くの方はぜひ足を運んでみてください。

2016/10/02

【アートワーク制作】green Album「6th color sounds」


green Album「6th color sounds」、
アートワークを担当させていただきました。
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green Album「6th color sounds」

Release:2016.10.30
「M3」音系・メディアミックス同人即売会 (会場: 東京流通センター)
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2016年10月30日(日)、
東京流通センターにて開催されるイベント「M3」にて販売となります、
green Album「6th color sounds」。
アートワークを担当させていただきました。


ビジュアルテーマは「流星のゲートと軟体の虹」。
サウンドから、北の国の美しい季節が反射するシーンを連想しました。
時に鋭利ともなるその美を「鏡の細胞」で表現。(中央・左)
色たちが互いに反応し、星の光や雨粒の流れ、つややかな発光体を生んでいく生命力・強さを描き起こした一枚です。

心情の床を静かに撫でてくれるような瞬間や、閃光のような瞬間、
多様な顔をもった世界だと感じています。
深い深い部分でリンクしていく流れや、手を引かれ魅せてくれる景色たち。
自分の意識のカーテンに遭遇する収録トラック、素敵です。


近頃の制作では、絵の具やオイルパステルを使用したアナログ手法が続きましたが、
今作はすべてグラフィックです。
たくさんの新しい刺激をいただいたご縁に、心より感謝しています。


現在は、上記同様、
10月30日(日)に東京で開催されます、イベント「M3」にて販売が決まっています。
お近くの皆様、機会がございましたら是非、手に取ってみてください。

2016/09/23

【紙媒体デザイン】爽 レコ発ツアー「泣いて踊った君と私の夜」


爽 レコ発ツアー「泣いて踊った君と私の夜」、
紙媒体(ポスター/フライヤー)をデザインさせていただきました。
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爽 レコ発ツアー
「泣いて踊った君と私の夜」
札幌編
2016.10.28 (Fri.)
@ KRAPSHALL
OPEN18:30 START19:00
adv/day ¥2,500 +1d¥500

<共演>
AO
IWAI FUMITO(FOLKS)
斎藤洸(SNARE COVER)

詳細
爽 Official Web Site http://sawamusic.com
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札幌を拠点に活動されている女性SSW、
爽さん。
新譜リリースに伴い、レコ発ツアーの紙媒体デザインを担当させていただきました。

ビジュアルテーマは「海底のダンス」。
深い海底まで届く、やわらかくたくましい、諦めなかった光たち。
水中で燃える炎、言葉をもたない色、涙の信号。
送られてきた陽光を浴びて、秘密のように踊った、ふたつの月たちの物語。

爽さんの世界は、海のように広くて深い。
北の自然の気配や神様さえもまとい、育まれてきたような強さがある。
それでいて、繊細で丁寧な呼吸のような表情もある。
聴く人々の鼓動を抱きしめるようにして、心のすぐ近くで、鳴っているように思う。


以前から、爽さんの作品や活動が気になっていて、
個人的にライブへ伺ってみようと考えていたところ、先日ばったり、ご挨拶できる場がありました。
そのご縁をきっかけに、今回の制作がはじまっていったのですが、受け取るイメージが物凄く大きかった。
知り合ってからのスパンは短いですが、いただいた新譜の参考楽曲たちの世界が広大で、素晴らしく、ひさしぶりに ”心が震える” 瞬間をみた。

彼女が発信する物語たちは、きっとこれから先、どこまでも届いていくのだろうと思います。
純粋に、この街(場所)からこの名曲たちが生まれ、放たれていくことが誇らしい。
どうか、ひとりでも多くの方が、爽さんの世界に遭遇してくれますように。
心から願うことができます、私も。


細やかなアプローチや感情の動き方を、すべて言葉だけでは変換できず、
私なりの景色と色で、伝えたつもりです。
少しでも、この世界が運ばれていくお手伝いとなれましたら、うれしい限りです。


京都、東京でも、今回のレコ発ライブが行われます。
お近くの方々、ぜひ足を運んでみてください。

2016/08/09

【看板デザイン】musica hall cafe 電飾看板(階段下)


musica hall cafeさん、
看板をデザインさせていただきました。
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musica hall cafe
http://www.musica-hall-cafe.com/
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札幌にございますフリースペースカフェ、
musica hall cafeさんの看板をデザインさせていただきました。

同じくデザインを担当しているショップカード(>記事URL)、
ビル入り口の電飾看板(>記事URL)につづき、
階段下の大きな電飾看板も、統一デザインで生まれ変わりました。
デザイン・取り付けを担当させて頂いております。


" musica hall cafeには、たくさんの人々が集まります。
音楽を鳴らすひと、モノをつくるひと、お客さまひとりひとり。
たくさんの作品も集まります。
絵、写真、ハンドメイド雑貨、天井でゆらゆらしているモビール。
分野をこえて、かつ、互いの分野を尊敬し合いながら共存する姿・空間は、
ほんとうに美しいもので、
「パレット」のように見えました。 "
(― 2013年5月 ショップカードデザイン記事より、抜粋)

ショップカードのデザインを担当した当時、上記のように言葉を綴りましたが、
いつでもムジカの空気はあたたかく、「ただいま おかえり」が似合う場所だと、心から感じます。
それぞれの時間が色となって、集まっている。


たくさんの出逢いとひらめきを頂いている、
わたし自身にとっても大切な、musica hall cafe。
こうしてデザインを担わせていただいている事、光栄に思うばかりです。

ごはんもデザートも、本当に美味しい。
私のお気に入りはタコライス。(結局いつもタコライス以外を頼めないほどに。笑
季節のパフェがあったり、素敵な音楽といっしょに、特別な時間を過ごすことができます。
お近くの皆さま、ぜひ足を運んでみてくださいね。

2016/07/22

【グッズデザイン】わさびちゃんち「ねこ休み展 夏 2016」販売グッズ


本日より、東京・浅草橋のギャラリー「TODAYS GALLERY STUDIO」にて開催されます、
「ねこ休み展 夏 2016」。( http://www.tgs.jp.net/neko-break.html )
「わさびちゃんち」販売グッズをデザインさせていただきました。
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わさびちゃんち Blog
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「ねこ休み展 夏 2016」
http://www.tgs.jp.net/neko-break.html

開催時間: 11時 ~ 19時 ※月曜休館
入場料: 500円
会期: 2016年7月22日 - 8月28日

公式図録の販売あり(ふーちゃんオリジナルうちわが付き)

出展者: あおいとり/牧野直樹/瀬戸にゃん ちさ/わさびちゃんち/灯さかす/空木/大桃幸恵/にゃんことみーこ/RUBIA-ARGYI/関由香/中岡美 樹/ゆりあ/Mai Yamamoto/matsumotoooooo/SANCHELOVE/福嶋吾然有/mami/emi/JOE/Skog Marknad
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わさびちゃんちの皆さまとは、
ブログデザインからのご縁で、今回はグッズのトータルデザイン(※缶バッジは台紙担当)を担わせていただきました。
オイルペンシルを中心に、描いたものとなっています。
グッズデザインのこと、ちょこっと詳しく、書いてみます。

クリアファイル(A4)
いとおしい表情のわさびちゃんと、何ともキュートな格好をしたファミリーのみんな。
夏の展示ということで向日葵・お花をメインイメージに、写真を囲むようにしてイラストを入れていきました。
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ポストカード
可愛らしい個性たっぷりのお写真に、フレーム状でイラストをプラス。
5枚中1枚、わさびちゃんちファミリーのみんなを、フルイラストで描き下ろしさせていただいています。
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おしゃべりシール(シール12枚入り)
こちらは、マルチタイプのシール。
わさびちゃんち・母さんからの素敵なご提案で、みんながそれぞれ、おしゃべりしています。
いろいろな楽しい使い方をしていただけたら、とても嬉しいです。
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ねこちゃんお顔 缶バッジ(57mm)
こちらは、台紙イラストを担当しています。
わさびちゃんち・母さんがセレクトした、ねこちゃんのお顔型バッジ!かわいいのです。
耳とおひげを描き、パッケージングも楽しんでいただけるよう描きました。
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※初日より数日間は、クリアファイルのみの販売、
その他グッズにつきましては、順次販売開始となります。
詳細は、わさびちゃんTwitterBlog等よりご確認願います。



グッズの売り上げは、
保護猫やTNR、野良猫たちの為に使わせていただく、という事です。

私自身、中学生の頃、夜の道で運命の出逢い(だと思っています)をしてから、
家にはずっと猫が居ました。
病気で亡くしてから、ずっとずっと心が真っ暗で、もう一度だけでよいから思いきりギュッと抱きしめたい、そう思い毎日を生きています。私の大事な家族。
愛猫との出逢いをきっかけに、ささやかではありますが、実家では保護・里親さがしを行うようになりました。
そういった経緯から、大変精力的に活動を継続されているわさびちゃんご一家には、ほんとうに頭が上がりません。


今回のグッズが、少しでもそのお手伝いとなれること、
願いながら作りました。
楽しんで使っていただけるアイテム、揃えることが出来たと感じています。
お気軽に会場で、実物をご覧になっていただけましたら幸いです。

2016/06/29

いつかの夏の輪郭たち


遮断したつもりのものが、じつは何年も内側で生きていて、
いつの間にか驚くほど大きく綺麗な、宝石になっていたりするものなんだ、と思った。



昨夜は、
ポスターデザインを担当させていただいた、Force of celluloid レコ発ツーマンLIVE「つまさき立ちの動物たち」へ。(6/28 @ SOUNDCRUE)
(>design)
制作のご縁をいただく前から、いつかライブへ伺いたく思っていた為、この日をずっと楽しみにしていた。

Force of celluloidさんの楽曲たちは、
やさしくて丁寧な呼吸のようでいて、心の隙間にグッと歩み寄ってくれる強さがあり、
いちばん初めに聴いたときは、「再会」に似たような感覚があった。
彼の世界が随分と自分の心から近いところまできてくれている事を掴んでからは、自由にすらすら、絵を描く手が進んでいったものだった。


演奏はいうまでもなく、素晴らしく。
彼にしか作り上げることの出来ない物語の粒子たちが、空間いっぱいにたち込めていて、
私はその中で目をつむった。
そうすると、見えてくるものがいっぱい。
波が運ぶのにまかせて漂流させた気持ちや、近くで迷子になっていた言葉、いつかの夏の輪郭たち。

「過ぎ去る」という言葉は、もう遥か遠くへ渡りきってしまったようで、さみしくて嫌だと感じていたけれど、
ほんとうに大切なことには、いつでも会えるのだと、この夜で思い知る。
波打ち際で、戻ってくるのを待つことが出来る。砂浜の場所を教えてもらった。


葉緑体クラブの皆さんも、大変素敵なパフォーマンスだった。
命をもって駆け出す瞬間や、透明になる瞬間、流れていくドラマを見た。
あゆみさんの歌声は、ナチュラルでたくましく、すんなりと体に浸透していく。


私はこの夏の日をわすれないと思う。
ビジュアルを描かせてもらえたこと、光栄に思うばかり。
出逢いに感謝を。


Force of celluloidさん、
改めましてリリースおめでとうございます。
皆様もぜひこの機会に、彼の世界と繋がってください。
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Force of celluloid
official web site
http://tinytinythings.wix.com/force-of-celluloid

2016/06/02

【ビジュアルデザイン】「音色手紙」メインビジュアル


「音色手紙」プロジェクト様、
メインビジュアルをデザイン担当させていただきました。
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音色手紙

歌に込めたメッセージの手紙をファンの心へ届ける、注目の女性シンガーソングライターにスポットを当て紹介する「音色手紙(おといろてがみ)」
(OFFICIAL WEB SITE より抜粋)
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今回のビジュアルテーマは、「音色は風にのって」。
音楽・歌に込められた想いは、それぞれに色をまとい、風にのってどこまでも。
放たれてからも力強く、旅をつづけていくシーンを描きました。

女性らしさをイメージしたしなやかな線。
街と山々(SAPPORO/TOKYO)。
パステルカラーから成る楽器やファッションアイテムたちから、
やわらかでたのしい、朗らかにふわり、女の子とおんがくの世界を目指しました。

センターに描かれている女の子は、「オトイロガールちゃん」。
(「音色手紙」プロジェクト名より命名)
媒体を選ばず、自由に変化を見せていけたらと、シンプルなオイルパステル単線で仕上げました。


情報に溢れた昨今ですが、
音色手紙プロジェクトのように、作品と人、人と人、あたたかな手で点と点を結んでいく情報共有のスタイルは、大変素敵だと感じます。
札幌・東京とありますので、ご興味ございます方はぜひ、HP等チェックしてみてくださいね。

2016/05/09

【ポスターデザイン】Force of celluloid レコ発ツーマンLIVE「つまさき立ちの動物たち」


Force of celluloid レコ発ツーマンLIVE
「つまさき立ちの動物たち」
紙媒体デザイン(ポスター/フライヤー)を担当させていただきました。
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「つまさき立ちの動物たち」
2016/6/28 (tue)
@SOUND CRUE
前売¥1500/当日¥2000(+1D¥500) ※学生証提示で¥500割引 

出演:
Force of celluloid
葉緑体クラブ

※来場特典カバーCD有り
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札幌を拠点に活動されているSSW、
Force of celluloidさん。
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official web site
http://tinytinythings.wix.com/force-of-celluloid
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新譜リリースにあたり、レコ発ライブのビジュアルデザインを担当させていただきました。

ビジュアルテーマは、「やさしさのキルト」。
Force of celluloidさんの歌声が見せてくれる風景は、
日常のふもとにある近いやさしさであったり、
もう戻れなくなってしまった遠い時間であったり、
きっと誰もが胸のなかで守りつづけている ”なにか” が、ふんわり柔らかく香ってくる。
それは、人の手で成されていく「キルト」のように、やさしい。

そういったエッセンスと、
葉緑体クラブさんがもつ、風や霧や丁寧な気流が感じられるサウンドワーク、
それぞれをアッセンブルした街と命を描きました。


素晴らしい二組によるライブ。
私自身も、ものすごくたのしみにしています。
お近くの皆様、ぜひ足を運んでみてください。

2016/02/10

【フライヤーデザイン】musica hall cafe 主催「東日本大震災被災地支援チャリティーライブ 2016」


musica hall cafe 主催「東日本大震災被災地支援チャリティーライブ 2016」、
フライヤーデザインを担当させていただきました。
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2016.03.26(土)・27(日)
2days開催

※詳細近日更新
http://www.musica-hall-cafe.com
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今年で第6回目を迎える、
musica hall cafe 主催東日本大震災被災地支援チャリティーライブ 2016」。
昨年に続き、ビジュアルデザインを担当させていただきました。

ビジュアルテーマ:「黄金の雨と虹の子」
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黄金の雨が、生物のようにやわらかく降り、虹の子は素直によろこびを表現する。
虹のチューブのなかの秘密の世界。
ムジカに集う音楽・作品・人々がもつ柔和な光は、年々日々光を増していく。
経過と今を、描いたもの。

今回で、デザインを担当させていただくのも4年目を迎えます。
変わらず描く機会を与えてくださる、ムジカオーナー田所さんには、感謝の気持ちでいっぱい。
ムジカのまわりの”さまざま”が、わたしは本当に大好きで。
不思議と年々、使いたい色や描きたいイメージが、停滞知らずに増えていくばかり。
衝き動かしてくれる世界たちが、皆素晴らしいからです。


そんな私の大好きが集まる、贅沢な2日間。
きっと皆さまの心に届く音楽、たくさんあります。
お近くの方はぜひ、遊びに行ってみてくださいね。

出演者詳細など、近日更新いたします。