2016/06/29

いつかの夏の輪郭たち


遮断したつもりのものが、じつは何年も内側で生きていて、
いつの間にか驚くほど大きく綺麗な、宝石になっていたりするものなんだ、と思った。



昨夜は、
ポスターデザインを担当させていただいた、Force of celluloid レコ発ツーマンLIVE「つまさき立ちの動物たち」へ。(6/28 @ SOUNDCRUE)
(>design)
制作のご縁をいただく前から、いつかライブへ伺いたく思っていた為、この日をずっと楽しみにしていた。

Force of celluloidさんの楽曲たちは、
やさしくて丁寧な呼吸のようでいて、心の隙間にグッと歩み寄ってくれる強さがあり、
いちばん初めに聴いたときは、「再会」に似たような感覚があった。
彼の世界が随分と自分の心から近いところまできてくれている事を掴んでからは、自由にすらすら、絵を描く手が進んでいったものだった。


演奏はいうまでもなく、素晴らしく。
彼にしか作り上げることの出来ない物語の粒子たちが、空間いっぱいにたち込めていて、
私はその中で目をつむった。
そうすると、見えてくるものがいっぱい。
波が運ぶのにまかせて漂流させた気持ちや、近くで迷子になっていた言葉、いつかの夏の輪郭たち。

「過ぎ去る」という言葉は、もう遥か遠くへ渡りきってしまったようで、さみしくて嫌だと感じていたけれど、
ほんとうに大切なことには、いつでも会えるのだと、この夜で思い知る。
波打ち際で、戻ってくるのを待つことが出来る。砂浜の場所を教えてもらった。


葉緑体クラブの皆さんも、大変素敵なパフォーマンスだった。
命をもって駆け出す瞬間や、透明になる瞬間、流れていくドラマを見た。
あゆみさんの歌声は、ナチュラルでたくましく、すんなりと体に浸透していく。


私はこの夏の日をわすれないと思う。
ビジュアルを描かせてもらえたこと、光栄に思うばかり。
出逢いに感謝を。


Force of celluloidさん、
改めましてリリースおめでとうございます。
皆様もぜひこの機会に、彼の世界と繋がってください。
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Force of celluloid
official web site
http://tinytinythings.wix.com/force-of-celluloid

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