「きょうの夜に名前を付けるとしたら、なんだろうなあ」
と、最近よく考えている。
仕事のこと、家族のこと、これからのこと、
様々な決断が様々な角度からギュウギュウと迫ってきて、
のんびりと空を眺めては変な形の雲を探したり、
風を気持ち良く浴びたり、
陽の長さを感じたり、
そういう「日常の中で大切な色々」が出来なくなってしまっている。
太陽がビカビカと照っている時間は諸々作業に没頭し、
夜の終盤、辺りはすっかり眠っている頃、ようやく静けさに触れられる。
深夜三時半頃の空が、とても好きだ。
薄明るい空は、なんともいえない、「真ん中」に似た色をしている。
はじまり と おわり のその間。
海底から海面を見上げているような、きれいな青。
ぼーっと見惚れながら、その時間帯で、簡単な日記を書くことにした。
とはいっても本当に簡単なもので、
スケジュール手帳の後方にある数行のスペースへ、その日に感じた事をさらり書いていくというもの。
嬉しかった言葉、力を貰った言葉、言いたかった言葉、言えなかった言葉。
じゅんぐり一日の記憶を並べていくと、それが体中を駆け巡って、明日の理由になったりもする。
難しいようで、単純だ、なんて自分を蔑んでしまうようだけれど、
この単純さは忘れてはいけないものなのだと思う。
あと一時間半程で、私の好きな、青がやってくる。
今日は何を書こう。
いつか絵も描こう。
きょうの夜の名前は、きっと。秘密。
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