「よし、こっちでは春みたいな心持ちで」
「さて、こっちではゴリッとした感じだぞ」と、
今までカチカチ出来ていたことが、すこしばかり、重たい手つき。
そんなとき、毛糸に逃げる。
ごそごそと毛糸玉をとりだして、
その日の気分に合った号数の針をえらんで、
好きな色、好きなカタチ、好きな素材で、好きなモノを、編む。編む。編む。
"編み物" ってとても女の子らしい行動だけれど、
けっこう恐ろしいことを考えながらやっていたりする。
「くっそぅ。ぜったい許せない。転んでちょっとだけ足首イタタッてなれ。」とか、
「この糸が一本通るごとに、あの部長の髪の毛が一本ぬけますように。」とか、
ちっちゃな呪いを。というのは、嘘で。
するする編み目がふえていく感じが、きもちいい。指先で確かめられるし。
アイディアが浮かぶ瞬間と、似ている気がする。
イヤリングを、ふたつ。
しずく型のものと、まんまる型ドット柄のもの。
こういうリフレッシュも、たまにはいいな。
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