2014/04/21

【バックドロップ(旗)制作】SNARE COVER


札幌を拠点に活動しているバンド、
SNARE COVER
バックドロップ(旗)をデザインさせていただきました。
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SNARE COVER

official web site
http://snare-cover.com/
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バックドロップ とは、
LIVEステージの後方に飾る「旗」のこと。
演奏背景へ掲げられる幕・旗を指します。


すこしばかり長くなりますが、
今日はいつもよりちょっとだけ、赤裸々なヤマダ見せていきます。


札幌を拠点に活動しているバンド、SNARE COVER。
バックドロップ(旗)をデザイン担当いたしました。
ほんとうに自由に、わたしが感じるままのSNARE COVERを、描かせていただいた機会でした。
信じて託してもらえることは、しあわせなことです。
感謝しています。

― 空中、無数の旗が浮かぶ世界。
太陽の気配。ゆっくり吹く風。布のはためく音だけが響く。
祝福として掲げる旗、別れの旗、目印としての旗。
さまざまな心が集うところについて。 ―
(2014年3月 デザイン帳より)


この旗に描いた景色には、二度、出会ってきました。

一度目は、2012年の冬。
Vo.斎藤さんと、はじめて出会った年。
わたしは会場装飾を、斎藤さんは出演アーティストとして、あるイベントでご一緒したとき。
ソロでの演奏を聴いて、バンド形態への興味が強くなって。そこからの惹きつけられる速度は、あっという間で。
3rd mini album「ピルグリム」を、もうずっとずっと聴いていました。心に新しい部屋が出来たみたいだった。
聴きながら、いつも頭のなかにあったのが、今回の景色です。
空があって、雲は停止していて、風になびく無数の旗。
この時の旗は、青色でした。いろいろな階調の青い旗たち。

二度目は、2014年2月14日。
新体制になってからのライブを、はじめて観た日。
あの衝撃がわすれられない。
二年前に見た景色が、みるみる命を得て、膨らんでいきました。
空はさらに上昇して、雲はゆっくりと動き出して、旗はたくさんの色をもっていました。
太陽は姿を隠しているけれど、安心できる気配。
空気は冬のにおいに似ていて、でも、ここでしか遭遇できないもの。
音は、ひとつだけ。旗がはためく音。気持ちの良いもの。


ふたつの誕生日をもった、二年間のイメージ。
実際にカタチに起こす機会を与えていただき、光栄に思います。


SNARE COVERのサウンドがもつ愛は、
機械的な人工的な熱ではない、自然による熱。
わたしは、「火」のようだと、日々感じています。
丁寧に揺れる火。 (>右上/燃える旗)

彼らの背景を飾らせてもらえることが、ほんとうにうれしい。

皆さんのイメージの入口となれましたら、幸いです。
ライブハウス等で見かけた際は、眺めてみてください。

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