2012/09/23

【Tシャツ】「awa to hana」商品化のお知らせ

 
みんなでつくるデザインギャラリー「CREATEEZ さんにて、
Tシャツ「awa to hana」が商品化、販売開始となりました。

こちらは「人気投票によって商品化」というコンセプトにより、
以前、当Blog内記事( http://saoriyamada.blogspot.jp/2012/08/tawa-to-hana.html )でお知らせさせて頂いた物です。
投票にご協力下さった皆様、ありがとうございました。
心より感謝申し上げます。

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Tシャツ
Title: 「awa to hana」(泡と花)

▼商品販売ページ(CREATEEZ)
http://createez.jp/products/detail168.html
価格: 4,935円(税込)
サイズ: S,M,L

※商品詳細(着丈や素材 等)は、上記URLにてご確認頂けます。
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「夢の中、連結する泡と花」をテーマにデザインしました。
暮らしの中、そっと、寄り添うようにして在れる事を願っています。

2012/09/22

髪を切る8の理由


という名前の曲が、あったなあ。
歌っているのは南波志帆さんで、作曲は秦基博さんだったかなあ。
8つも理由はないけれど、特別でおおきな決意はあるものだなあ。
そんなことを考えながら、夏の終わりに、髪をバッサリと切ったのです。


よく耳にするというか、なんとなくお決まりごとというか、
「失恋」だとか「新しい恋」だとか、
そういうドラマチックな何かではないけれど、いや ちょっとあるんだろうか、いや どうでしょうか。
いずれにせよ、じぶんで "なんだか人間らしいな" なんて感じたりして、
こころのなか、やっと見つけた線とリズムを育もうと、決めたのです。

「ヤマダ決めました!切りに行きます!」、
どうしようもなく唐突なメールを、だいすきな美容師さんへ送った朝。
次の日に決行なりけり。
ぶんぶんと気持ちの波に乗ったは良いものの、スタイルもカラーも、曖昧な状態で突撃。
ほぼ身を委ねるようにして、すっかり甘えてしまう私。
わがままな髪質により、なんと二日間に渡ってお世話になってしまう私。
とってもとっても素敵に仕上げて頂いて、つい嬉しくなって、ニタァッとする私。

帰り道、首すじに風を受けて、夏の終わりを感じた。
長かった髪の毛と共に、くすぐったく取り巻いていたものが消えて、
空に秋を見つけて、
少し前の事がものすごく遠く感じて、
異常にハマッてしまったソルティーライチや、猛暑日に壊れやがった扇風機や、くたびれたサンダルや、
特別な夏でささやかに生きていたものたちを、静かに思いながら歩いた。


きみとずっと いっしょにいるための ばいばいだ。
きっと大丈夫。



BGM: 大橋トリオ 「オールドタイム」

2012/09/13

【ロゴ制作】もぐらレコーズさんのロゴを制作させて頂きました

 
札幌にございます、ライブハウス・Sound Lab moleによる新レーベル、
もぐらレコーズさんのロゴを制作させて頂きました。
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もぐらレコーズ (Sound Lab mole)
http://www.mole-sapporo.jp/
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もぐらレコーズからの第一弾リリースは、
先日、CDデザイン( http://bit.ly/TJiosO )を担当させて頂いた、
ポリプロピレン Album「harmonic」です。

そして、レーベル設立元、Sound Lab moleさんは、
学生時代から何度も通い続けてきたライブハウスです。
私と沢山の音楽とを繋げてくれました。

大好きなアーティストと大好きな空間、ふたつの新しい一歩を微力ながらも支えることが出来て、とても嬉しく思っています。


デザインモチーフは、もちろんのこと、「もぐら」。
パッと見た時に音楽レーベルと認識しやすいよう、「ディスク」と併せ。

制作にあたって、参考資料を色々と探していた際、
モグラ実物写真(顔面)の恐ろしさと破壊力に泣いてしまいましたが、(※「もぐら」で画像検索してみませんか。いってらっしゃい。→ クリック)
世の中にはキュートな子だって居ることを知り、
世間一般で周知されているイメージやフォルムを大切にしながらデザインを。
あえて同柄を並列することによって、印象を強くさせ、普段なかなか遭遇しない構図を目指しました。
そして、(とても個人的なあれですが)
オーナーである大嶋さんの身にまとう空気感が私は大好きで、良い案配でフィットするモノに仕上げて、「ああ!大嶋さんっぽいね!」と、周りの皆さんもにこにこしてくれる内容にしたかったのです。

これから、どんどん羽ばたいてゆきますように。
発展を願い、愛情を込めて。

2012/09/10

健やかな花を抱くようにして


「だって、そうなったらサヲリは、かなしいでしょう」と、
花のような彼女は、花のように泣いたのだ。


雨の日曜日。
"この日はこの子に捧げるぞ" と、前々から意気込んでいた。
だいすきな友人と過ごすには、どしゃ降りなど関係なく。
ダイヤが乱れたJRにも、泥水を跳ね上げやがった車にも負けず、鉄の心と愛と根性で待ち合わせをした。

彼女は花のような人で、
穏やかで、やわらかく、いつだって春をまとっているような人だ。
私はそのシルエットが大好きで、憧れるようにして見つめたり、柔和な愛の輪に甘えたりする。
わたしたちには特別な事なんて必要なくて、
たまたま見つけたお店でご飯を食べたり、
たまたま思い出したことをなぞってみたり、
たまたま遭遇した道を歩いてみたり、
ささやかでたくましい時間を、ゆうらり、過ごしている。

お洋服屋さんでこれはちがうあれもちがうぶーぶー言って、
雑貨屋さんできゅんきゅんときめいて、
大切な音楽を一緒に聴きに行ったあと、
おいしいご飯を食べながら、伝えたいことがワアッと、溢れ出る。


私はいつのまにか言葉を選んでしまっていて、「ああ ちがうのに」と感じながらも、文体にすることによって確立される "何か" から逃げて、
逃げて逃げて遠退いて、
恐怖に負けてしまって、上手に伝えることが出来なかった。
けれど、彼女には見えていた。
しっかり、心の根っこを、見つめてくれていた。
「でも、だって、そうなったらサヲリは、かなしいでしょう」と、涙を浮かべて。

守りたいひとを守れるちからは、
守りたいひとに守りたいと伝えるちからは、
時に魔法のように、難しく、まだ手の届かない術のように思うけれど、
こういうことなのだ と、感じた。


おそろいのネックレスを買った。
赤い粒が、ちいさくきらきらと光る、かわいらしいネックレス。
それはどこかこの夜に似ていて、「一緒だね」とにこにこ喜ぶ彼女の表情が宝石みたいで、大事にしようと誓った。

健やかな花を抱くようにして、日々をゆこう。

2012/09/07

【音楽を絵に】岩見十夢「pearl」


【音楽を絵に】コーナー、更新しました。

今回は、岩見十夢「pearl」という曲を描きました。
▼絵(原寸大)
http://saoriyamada.tumblr.com/post/31051951770/title-pearl-by-saori-yamada
▼楽曲試聴(YouTube)
http://www.youtube.com/watch?v=F9wEn423h90


― ちいさな宝石 深い海の底
忘れられていても 輝き続ける ―
          (「pearl」歌詞より)


岩見十夢さんのAlbum「おいしい音楽」より、
track8.「pearl」を選曲。
音から見えた色・風景・気持ちを絵に描きました。

十夢さんの音楽を初めて聴いたのは、私が高校生の頃でした。
"こんなにも静と動のバランスが心地良い音楽って、あるんだ" と、衝撃を受けました。
言葉のひとつひとつが生きていて、スルスルと心に体に取り込まれていく感覚は、美しい水のようだと、繰り返し繰り返し聴いていたのを覚えています。

そして先日(2012/9/5 @mole)、LIVEへ足を運んだ際、
いちばん最後に「pearl」を歌ってくれました。
音楽はタイムマシンみたいだな と、
あの日の風や匂いや空気が蘇ってくる感じを、
これからの記憶や機会に結び付いていく予感を、
じんわり確かめるようにして聴いていました。


岩見十夢さんは、札幌を拠点に活動されていくとの事。
透き通っていて、芯のある、とてもとても素敵なうた。
あの子やあの子を誘って、いっぱい聴きにゆくんだ。
お近くの皆様、是非に。
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岩見十夢 WEB SITE
http://iwamitom.com/
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2012/09/04

はーもにっくのもろもろ


CDデザインを担当させて頂きました、
ポリプロピレン Album「harmonic

先日のレコ発LIVEにて、声を掛けて頂いたお客様から、
「ジャケットとモビールは、どんなふうに作ったのですか?」というご質問が。
なので今日は、ちらり、過程をお見せしようと思います。


デモ音源を頂いた、7月中旬 真夏の午後。
打ち合わせから帰宅後、すぐにiPodへ取り込んで、そのまま散歩へ。
ただの散歩ではありません。途中、スーパーで白菜を買いましたが、ただの散歩ではないのです。
"街や風や空気に触れながら、てくてく道を行くなかで、きっといろいろ見えてくる。
思い出したり、はじめて知ったり、
ポリプロピレンさんの音楽は、そういう力を持っている" と感じた為。
Vo.山下さんとお話していた際の心持ちを持続させたかったし、受け取った言葉をひとつひとつ浮かべながら、1時間半ほど。

1曲目「神様のパレード」を聴き終えた段階で、構図は決まり。
私には、もう、太陽しか見えませんでした。
その熱の中に、希望・光・時間軸。

家へ戻り、紙とペンでスケッチ。
色の配置や柄について絞っていきました。
ラフのラフなので、説明書きもあれば、線もゆるく、ザックリザクザク。
そこからデータへ起こし、着色から始まります。


モビールは、完全なる手作りです。
ガチのアレです。お裁縫とかいっちゃうアレです。
CDジャケット右上の柄と、色の順番を合わせて、可能な限り忠実に。
布と糸と紐と愛があれば、それはもう、誰にだって作れちゃいます。
今度、有料ワークショップやろうかな。うそです。


そんなこんなで振り返っていると、
スケッチブックのすみっこに、恐ろしいメモ書きを発見してしまいました。
「3日後の私へ。あのパレード感、忘れるな」。
なにこれこわい。
たぶんこの "3日後" に該当したであろう過去の私は、華麗にスルーしてしまったようだし。(今日気付いたので)
でも、パレード感を忘れた事はないさ。
そうして出来上がったのさ。

2012/09/02

ポリプロピレン Album「harmonic」リリース記念LIVE 終了


CDデザインを担当させて頂きました、
ポリプロピレン Album「harmonic
リリース、そして、発売記念ライブが無事終了しました。

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2012.9.1(土)
kanade vol.3 ポリプロピレン"harmonic"リリース記念ライブ
@mole(南3西2ニコービルB1 狸小路2丁目内)
open 18:00/start 18:30
ticket ¥1,500(+1D¥500)
出演:ナンデードーシテー/smart tail/SiMoN/ポリプロピレン

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当日は、少し早めに会場入りをして、物販コーナーの飾り付け。
CDジャケット右上の柄で、実際にモビールを作って、グッズスペースへぶらり。
布と糸でチクチクと。
普段デザインの仕事をしていると、デジタルがベースなので、ましてや「自分がデザインした物を立体化する」という機会自体がなかなか無いことなので、ウキウキしながら楽しく作りました。
今後、ライブ会場でこの子を見かけたら、チラ見してあげてください。

発売を喜んで駆け付けてくれた知人から、お祝い・陣中御見舞いとして、素敵なペンをプレゼントして頂いたりもしました。
おったまげたー!うれしー!
(なんだか私のCDがリリースされたみたいになっている…!)

何よりも、メンバー皆さんの笑顔が嬉しかったです。
演奏している姿、とてもキラキラしていたなあ。
太陽みたいなポリプロピレンの音楽が大好き。
ささやかながらも、もっともっとサポートしていけたら、そう思っています。


改めまして、Album「harmonic」発売、おめでとうございます。
ひとりでも多くの方々へ届きますように。