2012/09/22

髪を切る8の理由


という名前の曲が、あったなあ。
歌っているのは南波志帆さんで、作曲は秦基博さんだったかなあ。
8つも理由はないけれど、特別でおおきな決意はあるものだなあ。
そんなことを考えながら、夏の終わりに、髪をバッサリと切ったのです。


よく耳にするというか、なんとなくお決まりごとというか、
「失恋」だとか「新しい恋」だとか、
そういうドラマチックな何かではないけれど、いや ちょっとあるんだろうか、いや どうでしょうか。
いずれにせよ、じぶんで "なんだか人間らしいな" なんて感じたりして、
こころのなか、やっと見つけた線とリズムを育もうと、決めたのです。

「ヤマダ決めました!切りに行きます!」、
どうしようもなく唐突なメールを、だいすきな美容師さんへ送った朝。
次の日に決行なりけり。
ぶんぶんと気持ちの波に乗ったは良いものの、スタイルもカラーも、曖昧な状態で突撃。
ほぼ身を委ねるようにして、すっかり甘えてしまう私。
わがままな髪質により、なんと二日間に渡ってお世話になってしまう私。
とってもとっても素敵に仕上げて頂いて、つい嬉しくなって、ニタァッとする私。

帰り道、首すじに風を受けて、夏の終わりを感じた。
長かった髪の毛と共に、くすぐったく取り巻いていたものが消えて、
空に秋を見つけて、
少し前の事がものすごく遠く感じて、
異常にハマッてしまったソルティーライチや、猛暑日に壊れやがった扇風機や、くたびれたサンダルや、
特別な夏でささやかに生きていたものたちを、静かに思いながら歩いた。


きみとずっと いっしょにいるための ばいばいだ。
きっと大丈夫。



BGM: 大橋トリオ 「オールドタイム」

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