2011/07/27

【音楽を絵に】Daisuke Miyatani「Sampo」


【音楽を絵に】コーナー、更新しました。

今回は、Daisuke Miyatani「Sampo」という曲を描きました。
▼絵(原寸大)
http://saoriyamada.tumblr.com/post/8125651377/title-sampo-by-saori-yamada
▼楽曲試聴(Amazon)
http://www.amazon.co.jp/Diario/dp/B0043ARHMM


ドイツのレーベル"Ahornfelder"からリリースされたAlbum「Diario」から選曲。
彼の楽曲に共通する繊細・柔和なアプローチからは、体温に似たあたたかさを感じます。
音の一粒一粒に記憶が詰まっているような感覚は、遠い過去で眠っている宝物や童心を思い出させてくれます。
今回イメージ絵を描かせて頂いた「Sampo」から、特に刺激を受けました。
駆け出す一歩に沢山の希望が光っていた幼少期。
夕焼け。
追いかけっこ。
帰り道。
母の手。
試聴リンク先では数秒間のみしか聴く事は出来ませんが、ぜひ全曲通して聴いてみてください。

Daisuke Miyataniさんとは、以前このブログでもお知らせをしたBed.「ame_to_wonder.ep」のジャケットを描かせて頂いた際に知り合いました。
それよりもっと前から音楽を聴かせて頂いていた身として、今回ご本人から”絵を描いてみてほしい”と声を掛けて下さった事が、とても嬉しいです。

皆さんも、穏やかな世界に耳を澄ませてみて下さい。

2011/07/24

【音楽を絵に】世武裕子「泳ぐ」


【音楽を絵に】コーナー、更新しました。

今回は、世武裕子「泳ぐ」という曲を描きました。
▼絵(原寸大)
http://saoriyamada.tumblr.com/post/7998355527/title-by-saori-yamada
▼楽曲試聴(YouTube)
http://www.youtube.com/watch?v=SYEooIdfQcM


世武裕子さんの1th Album「おうちはどこ?」に収録されています。
初めて聴いた時のあの衝撃は、今でも忘れられません。
聴く人それぞれが物語を持つ事が出来て、一冊の厚い本を手にした時の重みのような。
プカプカと広大な海に浮かんでいるような。
沢山の表情を持つ、深みのあるアルバムに仕上がっています。

中でも、今回の「泳ぐ」に私は最も刺激を受け、
ウェブサイト内で配信している小説「空洞と春」の基盤となった一曲です。

ぜひ、彼女の世界観を感じてみてください。

totokoko label 札幌支部(別名:ビール飲み隊)、活動日


totokoko label 札幌支部、別名「ビール飲み隊」。
今日は活動日でした。
とはいっても名の通り、ビールを美味しく頂くという簡単なお仕事。てへ。
という事で、レーベルメイトのirifuneお姉様と楽しくおデートしてきました。


まずは、山のふもとにある真っ白なカフェ、Cafe Blancへ。
街中から路面電車にガタンゴトン揺られ、20分ほど過ぎたところにあり、ちょっと遠く感じるのだけれど、大好きなカフェなのでお姉様をお誘いした訳です。
2階席の窓からは山の緑が見え、木材であえて段差を付けたテーブルがとても印象的。
夏限定の「ジュレ・ローグ」も、定番のカフェ・ドゥ・ショコラも、美味しかった。

その後、totokokoレーベルフライヤーを置いて下さっているカフェ「ネスコ」さんへ。
ビールとおつまみを頂きながら、初恋とやらを語ってしまった私なのでした。アルコールの魔法。
新しい出会いもありました。
irifuneさんのお友達で、カナダから札幌へ来ている”ベイベー”こと、ネイスンさん。
とっても流暢な日本語で、楽しくお話しさせてもらいました。
そして彼の豊富な知識に刺激をもらってばかりでした。
私が産まれる前の日本の古き良き文学や、国内・国外の音楽、それらを熱心に伝える姿に尊敬の気持ちさえ感じました。
それと共に、日本の文化や風化されずに語り継がれる作品など、私はまだまだ知らない事ばかりなのだと感じました。
どんどん積極的に知っていこうと思えたし、先で待っているまだ知らない世界観に高揚感を覚えました。

そして嬉しかったのが、石井克人監督の映画「茶の味」の魅力を分かち合えたこと。
劇中での歌「山よ」、浅野忠信の良さ、海外出身の方と共有出来るとは…!

最後の写真が、ネイスンさん。
Quick Japanの宣伝みたいになっちゃった。笑
芋焼酎のお湯割りを飲む姿に、日本人の貫録さえ感じた夜だったのでした。

良い一日だったなぁ。
バンクーバー、遊びに行ってみたい。

2011/07/22

【名刺制作】totokoko labelオーナーの名刺を制作させて頂きました


私も所属し、日々お世話になっている【totokoko label】レーベルオーナーの名刺を制作担当させて頂きました。

表面はシンプルに、
裏面はロゴカラー(ピンク,イエロー,ブルー,グリーン)をベースにし、
また、ロゴモチーフとなっている”三角”・”円”の記号部分をUVインク厚盛り加工によって、プックリと立体的に膨らませてみました。


今回、印刷・特殊加工でお世話になった「DECO CARD」さん。
とても迅速かつ丁寧な対応の元、面白い名刺に仕上げる事が出来ました。
”触れたくなるデザイン”を大切にされており、その他、カタヌキ加工等、すごく素敵な技術をお持ちです。
こだわりを一緒に追究して頂けました。


やはり、名刺制作は実になります。
先方のイメージ、活動内容、モットー、ロゴから受ける印象など、”知る”作業が大切なのだと感じます。
それらを自分なりに吸収した時から、デザインが始まるのだと思います。

オーナー、喜んでくれるといいなっ。

2011/07/19

【音楽を絵に】Sketch Show「Chronograph」


【音楽を絵に】コーナー、更新しました。

今回は、Sketch Show「Chronograph」という曲を描きました。
▼絵(原寸大)
http://saoriyamada.tumblr.com/post/7763061074/title-chronograph-by-saori-yamada
▼楽曲試聴(YouTube)
http://www.youtube.com/watch?v=E7XqkmtXnoE&NR=1


大好きなアルバム、『LOOPHOLE』の中から「Chronograph」を。
あたたかさと冷たさを兼ね備えたメロディーと、響いてくる単語の羅列。
緻密に造られた音世界とは反対に、とても繊細な、指で触れると壊れてしまいそうな”ガラスの塔”の在る風景が見えました。
反射する雲と、図を示す星と、誰もが歩み寄るタワーと、影。

ぜひ、試聴しながら絵を眺めてみてください。

2011/07/17

【音楽を絵に】阿部芙蓉美「私たちの望むものは」


【音楽を絵に】コーナー、更新しました。

今回は、阿部芙蓉美「私たちの望むものは」という曲を描きました。
▼絵(原寸大)
http://saoriyamada.tumblr.com/post/7686627448/title-by-saori-yamada
▼楽曲試聴(YouTube)
http://www.youtube.com/watch?v=9a5Evs4vwg0


一つ下の記事でレビューを綴った、映画「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」のエンディングテーマとなっています。
原曲は岡林信康さんで、70年代に歌われていたものです。
しかし、まさにこの現代社会へ向けられているかのような作品に、胸を打たれました。
疑問、不安、生き辛さ、壁。ぼんやりとした真っ黒い気持ちを抱えやすい年代へ届けたい一曲です。

このような”本物”の音楽がアンセムとなる時代が、もう一度来れば良い。
きっと私達の年代は、それをまだ知らない。
そんなことを考えながら、描いた絵です。

映画「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」


映画「ケンタとジュンとカヨちゃんの国

監督・脚本:大森立嗣
キャスト:松田翔太 高良健吾 安藤サクラ 柄本明 柄本佑 他


― 「ケンタくんは言った。世の中には二種類の人がいる。一つは人生を自分で選べる人。もう一つは選べない人。オレたちは、選べない人。」 ―
(劇中より)

孤児院で兄弟のように育ったケンタ(松田翔太)とジュン(高良健吾)。
過酷な労働環境で働かされている解体現場の仕事、理不尽ないじめ、その中で湧く疑問と苛立ち。
ある日の夜に出会った、愛されない孤独を常にまとう女の子、カヨちゃん(安藤サクラ)。
壁を壊し、本当の居場所・新しい世界を信じて、三人は旅に出る。
目指したのは、兄の居る、北。


彼らが、ただただ真っ直ぐに足を進めていく姿。
彼らが、ギュウギュウと縮む生活の殻に苦しんでいる姿。
彼らが、楽しそうで悲しそうな姿。
きっと、この作品を直視出来ない人や好まない人は少なくないと思います。
けれど、現代社会を生きる三人の魂を、今だからこそ、しっかり見届けなければいけないと感じました。
痛いです。苦しいです。引き止めたいです。でも、彼らが出した結末には、悲しいながらも光があります。
か細い太陽のような、産まれたばかりの赤子のような、この純真無垢を知ってほしいです。

終始、涙が止まらなかった。
そして思ったのは、私にも三人とリンクする気持ちがあるということ。
「この危なっかしいトラックに乗って、一緒に行けたら」と思ったし、
「共通する寂しさを寄せ合っている姿が羨ましい」と思ったし、
「私も目の前の壁を壊してみたい」と思った。
生活の中で接する、仕事・人間・異性・場所・過去・現在・未来。ケンタくんもジュンくんもカヨちゃんも、そして私も、これらに”希望”を見い出せないと諦めてしまっているのかもしれない。
いや、見い出す事を上手に出来ないだけなのだと思う。

私は、この三人の魂を大事にしていこうと決めた。
これは”たかが映画”ではなくて、自分の人生で目にした一つの生き方だ。

皆さんは、この結末をどのように受け止めるのでしょうか。
レコーダーの停止ボタンを押して忘れる人、自然にゆっくりと風化されていく人、体内に取り込むようにして寄り添っていく人。
ぜひ、どのように目に映るか、鑑賞してみて下さい。

2011/07/10

【音楽を絵に】one day diary「how to fly in the air」


【音楽を絵に】コーナー、更新しました。

今回は、one day diary「how to fly in the air」という曲を描きました。
▼絵(原寸大)
http://saoriyamada.tumblr.com/post/7379611121/title-how-to-fly-in-the-air-by-saori-yamada
▼楽曲試聴(YouTube)
http://www.youtube.com/watch?v=xWSf9qtaoY4


先日、one day diaryさんの限定アルバム「interviewers」が届きました。
その収録曲でもある「how to fly in the air」。
アルバム購入前からよく聴かせて頂いており、大好きな一曲でした。

”絵本”のような世界観が魅力的に感じます。
まるで、少年少女が空を眺める目元のような、
星座を指で結ぶ純真さのような、
そういった、きらきらした色が音から伝わってきます。

皆さんもぜひ、ゆったりと聴き入ってみてください。
懐かしい自分に会えるのではないでしょうか。

2011/07/07

【CDジャケットを描かせて頂きました】Bed.「ame_to_wonder.ep」


Bed.ame_to_wonder.ep」、CDジャケットを描かせて頂きました。

totokoko labelからのリリースとなっており、
下記URLからフリーダウンロード(無料)出来る形となっています。
http://totokokolabel.com/releases_021

アルバムタイトルに"ame”とあるように、優しく降り注ぐ素敵な音。
シトシト と、スルスル と、心をゆっくりなぞってくれるような、あたたかい作品となっています。
雨がもっと好きになる。
音楽がもっと好きになる。
日常がもっと好きになる。
沢山の方々に聴いてもらいたいアルバムです。皆さん、ぜひ。


▽track list
01 ame
02 late night.
03 brella.
04 springy planet feat ai@RECO.
05 gleam.
06 drowsy.
07 ame_to_#2
08 Mirror waltz.
09 ame_to_#3
-bonus track-
10 sleep/forest - Daisuke Miyatani remix -
11 sleep/forest - dot tape dot remix -


schole(haruka nakamuraさん、Akira kosemuraさん等 所属)Daisuke Miyataniさん、doto tape dotさんのRemixがボーナストラック。
豪華です。

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Bed.さんとは、レーベルメイト。
共に、今回のリリース源でもある【totokoko label】へ所属しています。
穏やかな夢のような、やさしいBed.さんの世界観が以前から大好きだったので、ジャケット制作を任せてもらえた事が本当に嬉しかった。

制作にあたって。
目を閉じて、彼の音に耳を澄ますと、肌色 水色 白 と、やわらかい色達が”ひょこっ”と顔を覗かせます。
しかし、そこからもう少し深くまで潜ってみると、
ライムグリーン、ネールピンク、ヤマブキ色 と、淡くて可愛らしい色も見えました。
溢れてくる色をそのまま形にしよう!と思い、このように仕上げました。

とっても楽しく描かせて頂きました。
Bed.さん、心からどうもありがとう。